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2009年05月05日

シマオオタニワタリ(岩や樹幹に着生するシダ・・)

シマオオタニワタリ(岩や樹幹に着生するシダ・・)

シマオオタニワタリ  ちゃせんしだ科

シマオオタニワタリは谷筋の岩の上、樹木に幹、石垣の割れ目、屋根瓦の上にまで着生する珍しい植物です。葉は70~150cmほどに伸びる大型で表面は濃緑色で艶があり、裏面には茶褐色の胞子嚢を持っています。根の周辺に保水力の大きい海面状の黒い塊を作り、条件の悪いところでも生きていけるように進化したものだと思います。株の成長と共にこの保水層(?)も大きくなっていきます。耐陰性も強いようです。生命力の強い植物だと思っていたら県の絶滅危惧種に指定されていると聞き驚きました。その特徴的な姿が人に好まれ多採取によるものらしい。沖縄にはこのシマオオタニワタリ、ヤエヤマオオタニワタリ、オオタニワタリが自生しているが見た目では区別が難しいが、葉の裏を見れば分かります。写真のように胞子嚢が葉縁まで達しないのはシマオオタニワタリ、葉縁に達するのがオオタニワタリです。沖縄本島では圧倒的にシマオオタニワタリがおおいようです。ヤエヤマオオタニワタリはシマオオタニワタリの近縁種で、葉の裏の中肋(ちゅうろく、葉の中央部分、普通の葉の主脈に当たる部分)が凸になっています。



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Posted by oak at 12:00│Comments(0)草本
 
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